『太陽の王子 ホルスの大冒険』が凄まじいアニメだった件とか

・昨日は
とりあえずブログを書いた。「ブログを書いた」ということについて書こうと思ったけど、また気持ち悪くなりそうだったのでやめておく。


・アニメ
WOWOWでやっていた『東映まんがまつり 1968年夏』より『太陽の王子 ホルスの大冒険』を観た。正直、1968年の作品ってことであまり期待していなかったんだけど、オープニングでの狼との格闘シーンからぶっ飛ばされた。躍動感が半端無い。アニメってのはよく動くから良いって訳じゃないということがよく分かる。水の描写、太陽の描写も良い。特に、崖の上から池をのぞき込むときのカメラアングルの演出*1が素晴らしい。最近よくあるCGを使ったものではこの味はなかなか出せないんじゃないかな。

そして、一番驚いたのが展開の凄まじい早さ。ジェトコースター・ムービーみたいに観客を置き去りにするような早さではなく、押さえどころはきっちり押さえてる。と言うより、要所要所をポン、ポンとザッピングしている感覚に近い。ザッと思い返しただけでも「敵との戦い」、「巨人との出会い」、「伝説の剣を抜く」、「父の死」、「旅立ち」、「親友との別れ」、「悪魔との対峙」、「敗北」、「仮死からの復活」と、ここまでで開始10分ちょい。ロード・オブ・ザ・リングとかなら「伝説の剣を抜く」までに3時間ぐらいかかるよ。


・読書
久しぶりに図書館で本を選んだ。いつもはネットで予約してカウンターで受け取るだけなので、本棚の前で悩んだのは本当に久しぶりだ。
「本棚の前で悩む」ってのは本来、本読みの中ではなかなかに楽しい一時なのだと思う。かつてのおれもそうだった。でも、今は違う。
いつだったか、MARUZENの本棚に圧倒されてからは何となく本棚を避けるようになってしまった。「ここにある本のほとんどをおれは読んでいないし、ほとんどを読むことなく死んじゃうんだな……」とか思って、なんかもうダメ。
で、今回も本の海に溺れる勇気はなかったのでとりあえず「内田樹の本を読もう」ってのだけ決めて挑んだんだけど、それでも結構きつかった。図書館では筆者ごとに並べるんじゃないのね。こんな当たり前のことさえもすっかり忘れていた。

で、何とか選んだのが『街場のマンガ論』内田樹と『「知」のハンターたち―梅棹忠夫対談集』梅棹忠夫。なかなか良い本を選べたと思う。


・ギター
3週間前からちょいちょいさわっている。とりあえず「弾いている」と言えるくらいまではさわり続けようかな、と。
昨日は『これからはじめる!!ロック・ギター入門 』って教則本に載ってるフレーズ50と53をそれぞれ5分ずつくらいやった。


ポッドキャスト
学問ノススメ内田樹』を聴いた。たぶん2回目。
「たくさん著作がありますがそんなに語りたいことがあるんですか?」という問いに、「たくさん書いてはいますが言っていることは同じですから」と。

内田樹は今のおれが「おもしろい」と思える最上級の知のひとつだと思う。理解できないところもあるけど、それでも「おもしろい」って思えるのは素材が違くても根底に流れる考えがいつも同じだから。「結局いつもおなじ話をしているだけ」という批判はもっともなのかもしれないけど、おれは死ぬまでおなじ話を聞きたいし読みたい。




太陽の王子 ホルスの大冒険 [DVD]

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街場のマンガ論 (小学館クリエイティブ単行本)

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*1:マッハGoGoGo』のオープニングにも度肝を抜かれたけど、ちょっと調べたら初回放送が1967年4月なのでほとんど同時期なのね。