『評価と贈与の経済学』内田樹×岡田斗司夫 FREEexを読んだ。

さっき読み終わったばかりだし、この後すぐに出かけなければいけないのでとりあえず雑感だけ書く。


岡田斗司夫のまえがきがすばらしい。「著者の顔を想像しながら読む」ってのはある種、読書術()の基本みたいなところがあるけど、まさかまえがきで著者の一人に半ば強制されるとは思わなかった。


内田樹の語る「贈与」は『輪るピングドラム』のテーマとまんま一致。腐るほど言われてるかと思ったけどそんなに言及されていないみたいなんでそのうち書くかも。


・「努力をした時点で既に報酬を受け取っている」のと同じように、「贈与を送った時点で既に贈与を受け取っている」とは言えないか?そうであるなら、「贈与を受け取ること」それ自体が「贈与」になりうるのでは?具体的には、「人のアドバイスを真剣に聴く」とか、「お土産をもらったら素直によろこぶ」とか。これは「贈与を相殺する」ことになるのかな?


岡田斗司夫が「ぼくは○○って呼んでいるんですけど〜」って言うと議論のテンションが下がる。つまり、「既にまとまっている考えを発表する場」になってしまうから。対談ってのは内田樹が言うように、「自分が何を語るのか自分でも分からない」、「この後、話題がどう転ぶのか自分達にも分からない」ときにこそスウィングするもんなんじゃないかな。


まあ、こんなとこ。時間になったんで「内田樹×岡田斗司夫『評価と贈与の経済学』出版記念トークライブ」に行ってくる。感想はたぶんそのうち書く。